「オートバイは、雪の季節には売れない」は単なる思い込み。
こう仮説を立て、検証した方がいらっしゃいます。
バイク乗りでなくとも「ハーレーダビットソン 」という名前は、みなさんご存知ではないでしょうか。
その誰もが知っている、バイク屋の社長さんのお話を今日はします。
社長に就任したての1991年頃、「豪雪地帯では冬にバイクは売れない」と、業界内では当然の如く言われていたそうです。
道路が凍結するからバイクには乗れない。だから売れないという訳です。
「そうだろう」と、ごく自然に思いそうなことです。
これを疑問に思った社長さんは、あえて豪雪地帯と誰もが考える札幌・仙台・金沢で、しかも真冬の1~2月に、展示会を開くことに。
「売れる」という検証のためにです。
社長さんは信じていました。
「バイクに乗れるかどうか?と、バイクが売れるかどうか?は直結しない」と。
結果は見事に売れました。
1月の北海道で、たくさんの来場者を集め、100台も売れたのだそうです。
お客様は、会場までバイクではなく、車や電車で来られて、購入を申し込んだ。
春先の納車待ちの分にまで及んだ。
社長はこうおっしゃいます。
「よく考えてもみて下さい。豪雪地帯のお客様は、真冬は時間を持て余しています。やることがなくて困っています。それに、バイクのイベントだからといって、バイクに乗って来なくたっていい。車や電車で来場して頂ければいいわけです。」
販売店の経営者の意識は、「奥井(社長の名前です)、おまえ、知らんだろう。北国のオートバイ業界は、半年は休むもんだよ」という感じだったそうです。
しかし、「売れた」「人が集まった」という事実によって、「道路が凍る時期にバイクは売れない」という販売店の意識は、完全ではないけれど明らかに変わりました。
経営者は、自分で「いける!」と信じ、自らの理念に合致すると判断したら、その通りに実行すればいいんです。
何らかの答えを出さなければいけないのですから。
少しずつ成果を上げて、経営者として自信をつけてからでないと、思い切った判断ができないと言っているようでは、いつまで経っても何も決められません。
自信なんか無くったっていいんです。
経営は「新しい変化」に対応していくことです。
自信をつけるための時間など、与えてくれないことの方が多いのです。
間違った判断をしないように、常に自ビジネスを考えているべきです。
但し、独裁的で批判されることの少ない立場にある経営者は、絶対に忘れてはならないことがあります。
それは、自戒と自己反省です。
自分を自分で戒める。
勝っても負けても、必ず反省する。
終わったら、すぐに反省する。
これを怠ってはならない。
悪いことは、誰かに言われなくとも、悪いのです。
反省材料には、事欠かないはずです。
※企業家の中ではかなり有名な方なので、最後は失礼のないように。
正式名称は ハーレーダビットソンジャパン株式会社
最高顧問 奥井俊史(おくいとしふみ)様
2009年1月1日より最高顧問に就任

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